new Wish FIELD:2243と2245

2008年10月05日

仙台山荘と私　イワタニプリムス　2243　2245　

20年以上前に初めて購入した,
コンロとランタン、そしてケトル、ノースフェイスのシェラカップ。

バリバリの現役。

今は無き、幻の「仙台山荘」で入手。

当時中学生だった私は前記事のBE-PAL少年であり、
また熱心な読者であると自負していた。

モノクロ広告の片隅に載っていた仙台山荘という,
山登り専門店の小さな広告を見つけるたびに、
仙台に行ったら絶対に行こうと心躍らせていたのである。
と同時に山登り専門店というサブタイトルに恐れおののいていた。

だって山登りなんてしたことはないし、
イメージとしてはヒゲ面のおやじが睨みを効かせて待ち受け、
ガキは入店お断りだぜ
ファック　オフ !
ってな感じの脳内プレイだったからだ。
店名もまたイメージプレイに拍車をかけた。

「　仙　台　山　荘　」　

そう、サンソウ　だ。

住所を確認して思う、街の中に山荘...。
これが私の灰色の脳細胞を刺激し、
シナプスとシナプスがぶつかり合い、
アドレナリンが分泌..........。
と、まぁ私自身、仙台から電車で
一時間ほど離れた田舎町に住んでいたため、
気軽に出かけられなかったんだよって事が言いたかっただけ。

とにかくも、お年玉を握り締め、
何を買うかなんて決めないまま、
お正月の定番、仙台初売りに出掛けたわけだ。
電車に乗って一時間。
新幹線なら同じ時間で関東圏まで行けるってのに、
田舎ゆえの時間的ロス（今でも大して変らないが）。

そこで買ってしまったのがこの四点セット。
ひとめ惚れだった。
ある意味、物に呼ばれたと言ってもいい。
当時の値段で三万円位だと思う。

前置きが長い分、当然購入過程も長くなると思われがちだが、
いたって普通に買えた。あっけないくらいに。
仙台山荘は当然の事ながら普通のお店だった
（商品と金銭のやり取りをする　という意味で）。
店に居たのはおばさだったケド...。

当時はイワタニ産業（8088）という会社が
スウェーデンから輸入代行、ライセンス販売を
していたんだけど、最近は取り扱いを止めたらしい。
たぶん。そんなことはこの際関係ないんだけど、

見逃しやすいのが消耗品のガス缶。
20年前のご時世だから当然その辺で売ってない。
予備のガス缶を4個買って店を後にする。
これもあんまり関係ないか。

で、この物達のすごいところは、
ケトルの蓋の内側にバーナー部分が収納できる優れもので、
とてもコンパクトになるという点とプリムス自慢の
X（エックス）五徳。ナベを置くことによって風に強くなる。
つまり、火が出る部分が単純に4分割されて、
片方から風を受けて1/4火が消えても残りの3/4は消えないって感じだ。
図にすると　※←風　（右の・は消えるが、上下左の・は消えない）。

ランタンに至ってはコンパクトながら
結構な光量があること。
磨りガラスのグローブが、
ソフトな光を照らしてくれます。
消耗品は、現行品が使えるのも、
ベストセラーたる所以なのかも知れない。
当時はイグナイタなんて無かったから
着火には少し手間取ったけれど。

マントルの空焼きには、
それ自体の仕組みを考えた
ヤツは天才だと思うよ。
言ってみれば灰の中で
気化したガスを燃焼させてるんでしょ？
普通は思いつかない。

シェラカップは当時の憧れだった。
ディバックに引っ掛けてトレッキング....。
考えただけでも冒険魂に火が着くってもんだよ。
二個買ったのは、何時の日かアウトドア好きの
彼女が出来たときに、二人でコーヒーなんぞを
飲もうって考えて買えそろえたんだな。

おませな中学生だったよね、ホント。
なんせ動機が不純なもんだからサ。

実際は１０数年先になる事とは、
この時は思いもしなっかケドね。