吹上高原キャンプ場 本編 第2話 (全3話)

ちん婆

2008年11月05日 04:56

事前のリサーチによれば、

ここでは朝に焼きたてパンの

販売が行われるとの事。

不定期と書かれていたが、

連休だし

やるだろうとタカをくくっていたのが

そもそもの間違いだった。


受付でそれとなく聞いてみると、

「場内が混んでいる時は、レストランの料理長が朝に焼くんですよ。」

「その時は夕方に放送でお知らせしますから。」

なるほど、そうゆうシステムか。

で、明日の朝はどうなのか?

「今日はあまりお客さん(キャンパー)がいないので、たぶんやらないと思いますよ」

「たぶんやらないと思う。」( エコー)


がっくり



この後の展開に、

興味がある方は”続きを読む”からドーゾ。
こ、これも想定の範囲内だ。

では早速テン場の確保と行こう。Let'go !



ここに来たのは初めてだが、けっこう広いではないか!

場内には数組のキャンパーさんが点在していた。

車を徐行で走らせながら、ぐるぐると2週半。

「方角は、こっちが北かぁ....。」

「傾斜地だなぁ....」

まだ決めかねてる。
(実は優柔不断なんですが家族にはそれを悟られないテクニック)

あまりの広さに圧倒されていると、うちの奥さんが

「そんなに広いってわけでもないじゃん」

「.....」

良さげな場所は、

たいてい前日組に押さえられているようだ。

でも、よく見てみると帰り支度をしている方も数組いる。

チャンスあるかも。(ニヤリ)

広い所だから、

良い場所だと言って他の人の隣にわざわざ構えるのも忍びないし、

ある程度の間合いも取りたい。

うちのキャンプは宇宙人が3人いるので騒がしい。

出来れば周りに迷惑をかけたくない。

ようやく場所を決めて荷物を降ろし始めると、

遠くの空からバタバタと爆音が近づいて来た。


ヘリである。

そう、ヘリコプター。

キャンプ場上空でホバリング。

なんでヘリが?

そうこうしているうちに着陸してしまったよ

最近はヘリコプターでキャンプをするのが流行らしい。

よく考えてみれば、上空から良いロケーションを探して気に入った所に着陸。

んで、キャンプ。

なんとお金持ちなキャンパーではないか。

しかも効率がいい。混み具合が一目瞭然だ。

うらやましいなぁ...。

ん?そうなると、キャンプ場の料金設定はいくらになるのか?

そもそもヘリコプター料金なんてあるのか?


お客さん達が駆け出して見物に行っている。

うちの子供達も駆け出す。

大人気じゃない ^^

で、数分後に飛び立って行ってしまった......。

ひやかしか?...

そんな光景を眺めつつ支度を始めていると、雨が降って来た。

まぁ、山だし、予報じゃ晴れ、悪くても曇りだし。

気にしないーーーーーってマジ降りじゃん

とりあえずタープはって様子を見よう。

収まって来た所で一気に設営。



一息ついた所で、とりあえずコーヒーだ。

今日は忘れてないぞ!、ドリッパー。

今回は奥様のお気に入りのお店、

「カフェトレ」のプレミアムブレンドNo.3だ。




「ブログに書くならこのお店も紹介してよ」

「ん〜後でね。」

(近いうちに書きたいと思います)

ついでに温泉卵も試食タイム。

落ち込んでもしょうがないし、

ダメならもっかい茹でで普通のゆで卵を作ればいい。

おやつにもなる。



黄身が固いけど、まあまあじゃん。と、思い込む事にした...。


一服付けた後は遅めの昼食。

その後は早めのお風呂でマッタリしたい。

今回は手抜きで、

ここ吹上高原キャンプ場にある「レストラン 鳴子の風」で食べる事に。

これもリサーチしてて、メニューは来る前から決めていたから楽しみなのね。

店内はだいぶ混雑してて、大盛況ぶり。


腹一杯になったところで、

ぼんやり外を見てみると、

ものスゲー強風が吹いてるじゃあ〜りませんか!!

誰かのクーラーボックスがゴロンゴロン転がっているし、

普通、クーラーって転がる?

見える範囲で右から左に「あ〜」って感じだよ。

次から次といろんな物が飛ばされてる〜っ

なんか嫌な予感。

以前の種山の悪夢を思い出してしまったから、何かと不安になる。

そんな私の気持ちを感じ取ったのであろう、勘のいいうちの奥様は、

「ちょっと見てくるよ」

「あ、俺も行くよ」


ぅえ〜!!

なんにも無いじゃん!

残されていたのはキッチンテーブルのみ。

た、竜巻か?

新手の泥棒か?

















というのはウソです。

でも、立てたはずのタープが見当たりません。(これはマジ)

焦りました

急いで近づくと、お隣のキャンパーさんが来られて、

「タープ飛ばされてたんで、回収して置いときましたよ」

そう言って声をかけて頂いた彼のタープもどうやら飛ばされたらしい。

さっきまで張ってあったタープの姿が見えなくなってました。

奥様か彼女でしょうか? 

ウェザーマスターのスクリーンタープのフレームを掴んで

不安げな表情をしているのが遠目にも分かります。(ヘリ写真の手前に写ってる方)

「スミマセン。助かりました〜」と私達。

見ると我が家のテントとスクリーンも、

強風に煽られてひしゃげています。

もう、ここまで来るとひしゃぎ癖がついてるみたい。

パラタープもかまぼこ型に変形してるし。

悪夢を思い出しました....。



ウェザーマスターの人、ほんとにありがとうございました。m(_ _)m


しかし、これからどうする?

あの、強靭さを誇るスノピのHDタープが飛ばされる強風と戦わなければならない。

いや、別に戦わなくてもいいんじゃね? ←悪魔のささやき

女房と子供達の手前、家長としての判断が今試されている...。

もう、お風呂どころの話ではない。

留まるか?

引っ越すか?

帰るか?ロッジか?

コインを投げて裏か表を決めようか?

明日無いなら泊まってこうか♪?

最近、ITボーイぶりを発揮している私は取合えず携帯と言う名の

多機能性小型移動情報端末で天気予報をチェック。

フムフム、風はこれから強くなるらしい。明日はもっと強くなるらしい。



引っ越しだ!



そうと決まれば場所を確保しなければいけない。

どうやら先ほどの彼も、同じ結論に達っしたようだ。

風上に風よけとなる木々の端に赴き、風を体で感じとる。

こちらのテントは風であおられているのに、

奥にテン場を確保したキャンパーのそれは

さほどでもない....。

やはりそうか。
↑私のシリアスな心理描写。




結局ここに落ち着きました。



恐るべし、強風

侮りがたし、鳴子の風



第3話へとつづく......



第3話はコチラ
第2話はコチラ

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