さて、
今回オイラがドイツまで来たのは、
単に旅行ではなくビジネスである事は知ってますよね?
ねっ?
全く知名度も土地勘も無いこの場所でオイラはいったい何が出来るのか?
まずはカタログを配って知ってもらうしかありません。
そんで作りました。
カタログ。
でも、
大量のカタログを飛行機には持ち込めないので、
ホテルに直接送る事にしました。
我ながら良い考えです(笑)
で、
これがホテルに届いたカタログ(タブロイド紙風のカタログ)。
重さなんと、
27Kg !!
フロントの人に、
「なんかスゲー重たいの届いてるけど、お前の?」
なんてあきれられるレベルです。
これ、
ホテルから会場まで運ばなきゃいけないって、
この時まで全く気が付いていないオイラですが...ナニカ?
も、持って来ました(汗)
アネッティと運命の出会いから2日目、
(会期2日目ってことw)
どうも会場ではカタログのハケ具合が良くありません。
そればかりか、
沢山の人が行き交うのに、
石巻工房のブースをチラ見だけして通り過ぎます。
神戸の某展示会ではチラ見さえもしてもらえなかったので、
マシと言えばマシですが...
さて、
何か良い方法は無いものか...
いや、
何が悪いのか。
悪のりでこんな事とかやってみたり。
そんな中、
同じジャパンパビリオンでブースを出しているM輪社長とひょんな事から知り合う事が出来ました。
(ジェトロのジャパンパビリオンという12ブースの内の1つ.工房も同じブースです)
シュールですよ、社長(笑)
非常に気さくな社長さんで、
初日からご飯をご一緒していただいたりと、滞在中、仲良くさせて頂きました。
そんな社長さんですが、
ここアンビエンテでは3年目のベテランです。
社長いわく、
工房のレイアウトを見て一言。
「これじゃダメだね」
「!?」
色々と話を聞くうちに、
今回のレイアウトはドイツではウケないって事が判明しました。
というのも、
これより前にフランスのメゾンオブジェという見本市にも出展したのですが、
(オイラは行ってないです)
この時は、
非常にウケたレイアウトでした。
で、
ドイツでも同じ感じでやろう!って事にしたんですけどね。
そんな話をしたら、
「ヨーロッパだからといって、一括りで考えたらダメです」
と一喝。
「同じアジアでも、
日本と中国、韓国では趣が違うでしょ?
それと一緒です。」
なるほど...。
「今のレイアウトはフランスではウケるでしょう。分かります。
でも、
ドイツではダメなんです!」
ドイツ人は一般にブランド志向な国民では無く、
買物は慎重にする国民性なようです。
つまり、
同じ機能、性能であれば安い方を選ぶ。
で、
衝動買いは殆どしない。
クールでシンプルな物を選ぶ傾向が強い。
何に使うのか分からないようなモノにはそもそも興味を抱かない。
欲しいものはよく吟味してから買う。
さて、
当初のレイアウトを思い出して下さい。
え?
覚えてないって??
しょうがないですね、コレです↓
これを、
こんな風に使うんだぜっ!
って感じにレイアウト変えてみます。
つまり、
椅子は椅子として、テーブルはテーブルとして。
当たり前なんですが、
通路を行き交う人が、こちらを眺めるのは一瞬です。
その一瞬で"用途"を分かってもらわなければいけない。
他人と目があった時に、
その後に会話があるかどうかを決めるのは0.5秒と言われています。
つまり、
目があってから0.5秒以内に話しかけないと、
その人とはスムーズに会話が出来ないということです。
会場には何千社というブースがあるわけですから、
お客さんの目線になってみれば、なるほど、そうですよね。
そして、こんな感じに↓
このレイアウトにした瞬間から状況が変わってきました。
カタログは飛ぶようにハケていきますし、
向かいのブースのお姉さんには、
「なんで初日からそのレイアウトにしなかったの!?」
「今日のはすごい良いよ!」
と褒めらちゃいました♪
向かいでずっと観察してたけど、
はじめは何を売っているブースなのか分らなかったと。
それ、マジか...(滝汗)
オイラも正直ビックリですw
お陰で、
持ってきたカタログの3分の2の量がハケました。
(残りのカタログはベルリンの友人に引き取ってもらいました)
よし!
でもねぇ、
今回の会期中、
直接商談に繋がるバイヤーとはお会いで来なかったんです。
残念ながら。
とは言え、
手応えはあったように思えます。
なんでって、
帰国後、
問い合わせのメールがひっきりなしに舞い込んできました。
ドイツ国内はもとより、オーストラリヤ、アメリカ、台湾等など。
おかげさまで、
誠意対応中です。
アネッティがいればスムーズに対応出来るんだけどなぁ...
(今はまだ、雇うほどの体力がありません(泣))
試行錯誤でなんとかやっています。
これって、
カタログ効果だよね?
そうだよね!
ね?
ん?
結局売れなかったんじゃん !
お前、帰ってこれ無いじゃん!
初日に言ってたじゃん、
もう鮨屋じゃないって、
売れないと帰れないって
┐(´-`)┌
で、ですよねぇ...
旅費分くらいは売りたかったんですが...
旅費は経費でおりませんかね?
やっぱりダメですよね?
自腹ですよね...orz
ねぇ、安兵衛さん?
(安兵衛さん(アダ名):石巻工房、金庫担当のお姉さん)
先ほどのM輪社長曰く、
「アンビエンテでは3年目からが勝負だよ♪」
バイヤーも初年のブースは気にしてるけど、様子見。
今後継続して出展してくるのであれば、
積極的に商談を考えて接触してくるのだそうです。
アンビエンテ...
実は出たいからといって、必ずしも出れる訳では無いのがアンビエンテ。
メッセフランクフルトという会社が主催していますが、
ある一定の信用やクオリティが無いと出展出来ないシステムになっています。
言い方を変えれば、
出展したことが信用になり、"ハク"が付くのもアンビエンテという展示会なのです。
業界の中では、
「アンビエンテに出店したんだぜ!」
「お、マジで!?」
と、なるそうで...
ここは、
三年連続の出展に漕ぎ着けましょう!
ましょう!
ましょう!
ましょう!
ましょう!
ね、安兵衛さん♡
次回予告!
「旅の終わり」
(ま、まじですw)
懲りずにまた覗きに来てください m(_ _)m
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