スモーカー第2部「追憶」

ちん婆

2009年03月28日 06:43

スモーク記事に関する
スモーカー第1部「契機」はコチラ
スモーカー第3部「起動」はコチラ
スモーカー第4部「熟成」(ベーコン編)はコチラ
スモーカー第5部「熟成」(ロースハム編)はコチラ
スモーカー第6部(最終章)「浄化」はコチラ


今回の水増し記事、第2部「追憶」は「スモーカー製作過程その1」の記事になります。

急遽「その2」も書く事になりましたので、

実質4部作(笑)になりそうです。
第何部までになるかは分からなくなりましたm(_ _)m

ご了承ください。



作りかけのスモーカーをなんとか無理矢理完成させるために、

作業の間にベーコンとロースハムを仕込むという、

自分へのハードルを設けてみました。

つまり、食材の熟成期間内に完成させないと、

スモーク出来ないというフラグです



うまく行けば、

第4部にはその様子をご紹介できると思います。



興味のある方は”続きを読む”からご覧下さい。
まずは、

2年前の記憶を呼び戻してみましょう。

当時はブログなんてやる事になるとは思いもしなかったので、

詳細な写真はありません。

状況を想像しながら読み進めてもらうと助かりますm(_ _)m



まずは必要な機材を用意しないとね。

とりたてて用意するものは、

○電熱器1200Wタイプ 家にあったヤツ。買うならアマゾンで2000円位。


○サーモスタット これが一番高かった。8000円前後だったと思います。


中身は↓


○排煙に用いるシャッター付き換気口



現物を見てあれこれ妄想してました。



冷蔵ショーケースを手に入れてから始めた事は、

分解

コレ無くして良いアイデアは浮かばないのです。


頭の中で淫媚?な妄想を繰り返していたので、

概略は掴んでいましたが、

妄想の断片をつなぎ合わせるためには、

仕組み(構造)を解析しなければなりません。

後はぶっつけ本番でいつも通りの臨機応変、現場で加工 ^^

売ってないものは創るのだよ、ワトソン君。

ってな訳で、

サクサク分解!のはずが......。


必要なのは4面ガラスの扉構造のもの。

下部にある機械室の中身を取っ払って、

電熱器を入れれば完成とザックリ考えてました。


しか〜し!、ここで最初の壁。

機械類を露にするには、

4面ガラスをすべて取り外さないと行けない事に気付いてしまいました。

それを外さないと機械室の囲いが外せない構造なんですね。

めんどくせ〜

......やりましたよ。

まだその頃はやる気満々でしたからね。

結局骨組みだけの状態にひん剥いてやりました。いや〜ん

この作業に1週間くらい......。


なんとか囲いをバラし終えて、

本格始動ですっ。

本来は冷蔵庫なのでそのほとんどはスモーカーには要らないものばかり。

冷媒は約束通り処理していたので、コンプレッサーごと外しました。

しかし、使えそうなものもある。

冷気を循環させるファンなんかは風乾作業に使えそうだし。
(後に計画倒れになる↑)

元がショーケースだから蛍光灯の照明も付いていて、


コレなら夜間作業に使える事受け合い。リユース決定。

漏電ブレーカー等の電気関係も使えそうなのでそのまま使わせてもらう。

配線を簡素化して集約すれば立派な配電盤の完成だね。


電熱器用のコンセントも取り付けて、


これで安全面も完璧か?

↑実はこの辺りから暗雲が......。


他にも温度計とか照明スイッチなどありましたが、


使い勝手が悪そうなので断念しました。

だって上が12℃までしかないだもん。




次は煙突、つまり排煙をどうするか考えなくてはいけません。

ショーケースの天井は一番先に外した所ですが、

ガラスで出来ているので安易に大きな穴を開けられません。

ガラス相手に穴を開けた事は無いので、

ここは加工のし易さとメンテナンスを考えて、

アクリル板を使う事を思いつきました。

どの程度使えるのかはやってみなければ分かりませんが、

まあ、経験上何とかなるだろう、と。


天板だけを外して、


その大きさや厚みを合わせて、天板ダミー君を作る事にします。

格子状に組んだ細材を骨にして、厚めのアクリル板で挟みます。

(なんで「厚めの」かは、熱による変形を考慮したため)

換気口の取り付け穴を開けて、装着。

表(上)から見たところ↓


汚ったね〜!2年放置するとこうなります。

裏(下)から覗いたところ。↓


後はアルミのダクトホースを繋げてやれば煙突になります。

え!?

向きが逆じゃないか?

いいんです。わざとです(笑)

扉を開けずに煙の排出量をコントロールしなければならないので、

この取り付け方が正解。

はめ込んでみると、いい感じではないか!

スモーカーに見えて来た ^^  よね?



お次は、スモーカーの心臓部、電熱器の設置。

扉の下に電熱器を置けば、チップの交換時にメインの扉を開けなくて良いので、

熱損失を防げるのではと妄想。

さらに、

スライド式の引き出しを付けたらさらに便利ではないかと思い直して......





いい感じに完成......??。

その時はそう思ってました。

思えば、この短絡思考に任せた加工が、

この後2年もコレを放置するキッカケになってしまうとも知らずに








一見完璧見える我がスモーカー




コンセプトの1つである、

”丸洗い構造”を掲げていたのを忘れていた訳ではありません。



その証拠に、排水のための口の取り付けもすでに終わっていました。


懸命な読者の方はもうお気づきですよね?

あちらが立てばこちらは立たず。

相反するメリットとデメリット。


ここに来てようやくソレに気がついたお馬鹿な私は、

電気関係のユニットを下部に持ってきた事に後悔します。


さらには、

ヘタにスライド式の棚をこしらえた為に、

隙間が開きまくりなんです。


間違って水でも掛かればショートの憂き目を見ますしね。


え?塞げばいいだろぉ?

それはそうなんですが......。

完全に塞ぐためには、スライドを取り外さなくては......。

機械室の囲いを取り外さなければ......。

1週間......。






と、

まぁ、2年前にここまで完成させていました。

矛盾する思考を打開するために、

仕方なく放置という結果になってしまいましたが、

ブロガーとなった今、

私は生まれ変わったのですっ!


ちん婆、

再起動します。



続きの製作過程は第3部を......待て!



あなたにおススメの記事
関連記事